花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【詩文】「双子のさくらんぼ」


    「大好きっ!」って、背中から、抱きしめたら……

    あなたは、照れてしまうのかしら?

    それとも苦笑いかしら?



    待ち合わせは、午前10時

    雪の降るホワイトバレンタイン・デート。

    ほんの少し
    電車が遅れて

    ほんの少し
    待ち合わせに、急いで走った。

    とびっきりの笑顔で「遅れてゴメン!」のつもりが…

    あなたの姿を見つけたら、
    いつの間にか、背中にダイブ。

    幸せ笑顔で
    「大好きっ」
    にすり替わる…

    まだ、私のパスケースに入ってる。
    双子のさくらんぼのおまじない。

    ひとつは、アナタの名前

    もうひとつは、わたし。

    はじめて願ったおまじない。

    三年目のバレンタイン。

    叶っても
    捨てられない双子のさくらんぼ。

    見つかったら、恥ずかしいな。

    だけど、捨てるに捨てられないんだ。

    なんだか二人の関係が、壊れちゃう気がして……捨てられないんだ。

    大好きなあなたに
    ナイショのわたしの小さな秘密。

    仲良し双子のさくらんぼの秘密。
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    【短編】天使のウインク

    限定トピックの扉絵からの突発妄想。



    流れる景色は、いつもの車窓。
    振り向けば…背の高い気になる人。

    チラッと、見ると先ほどまで私が見ていた同じ景色を眺めてる。

    数日前に、押し潰されそうな満員電車の中、私を庇ってくれた人。

    漆黒の髪。
    印象的な赤の瞳。

    今でも、耳に残る…

    「……キミ、大丈夫?」

    優しげな声。

    毎日、顔は見知ってはいるのに、挨拶さえも交わさない関係は、その日を境にどんどん変わった。

    会釈から、日常的な他愛ない会話をするまでになり、
    名前まで教えて貰えた。

    珀黎翔さん。
    私より5つ年上の大学生。

    今日は、バレンタインデー

    助けてくれた、お礼として、散々悩んで決めた手作りのチョコレート。

    ホントは、気になる黎翔さんへの本命チョコ。

    もうすぐ、私の降りる駅につく。

    どうしよう……
    どうすれば渡せる?

    この手に握られた紙袋が渡せない。

    勇気を出して、黎翔さんに、言ってみようか?

    チラチラと見詰める視線に、彼が気が付いた。
    黎翔さんは、不思議そうに優しく微笑む。


    よし…決めた!
    女は、度胸よ!
    夕鈴。

    振り向いて、黎翔さんと向かいあう。

    「あの……」

    ドキドキ指数が、急上昇。


    今年のドキドキバレンタイン。

    天使は、私に微笑むかしら?