花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】現代パラレル・11/22は、いい夫婦の日「銀杏坂」

    冷たい木枯らしの吹く
    銀杏坂を二人で登る。

    途中、渦巻く風が
    吹き抜ける晩秋の坂道

    「ほら…手を貸して!」

    黎翔さんの呼びかけに
    私は、片手を差し出した。

    「……?」

    夕方の買い物帰り。

    私たちは、家路へ急ぐ。
    二人寄り添いながら……
    我が家へと急ぐ。

    私の片手を、黎翔さんは握りしめたまま…
    そのまま…自分のコートのポケットへねじ込んだ。

    「これなら夕鈴、寒くないよね……」
    少し、照れを隠して
    ぶっきらぼうに話す横顔が赤いのは
    きっと夕陽のせいじゃない。

    私は、黎翔さんの優しさも温もりも嬉しくて
    頬を染めて微笑んだ。
     
    選んだ人は、間違いじゃなかった。
    些細な幸せに心が、綻んでいく。

    いつの間にか、夕暮れ時の一番星。
    眩しく輝く宵の明星。

    昨年までは、この坂を登ったら、それぞれの家路に別れて行ったけれど……
    今年は、同じ家路へと急ぐ二人。

    暮れなずむ群青色した空に、深みを増した銀杏の黄色。

    「夕鈴、寒くないかい?」

    優しく気遣う黎翔さんの言葉。

    「黎翔さんが、ずっと温めてくれてるから寒くないですよ!」

    どこまでも、心配性な夫に私は微笑む。
    もう少しで、我が家に着く。

    「早くおうちに帰ろうね」

    あなたの家族となることが、こんなに嬉しいものだったなんて……
    小さな幸せに私は、ほわんと心が温かくなった。

    「はい。黎翔さん!!」

    私は、幸せいっぱいの耀く笑顔と共に
    黎翔さんのポケットの中で、
    繋いだ大きな手をキュッと握り返して合図を送った。

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    2013年度★ いい夫婦の日 期間限定トピック

    DSCN0708-25.jpg DSCN0709-25.jpg

    もうすぐ 11月22日 いい夫婦の日ですね。
    パラレルお待ちかね黎翔と夕鈴のための日です。
    トピックをご用意しました。

    いい夫婦にまつわる黎翔と夕鈴のお話とイラストを募集致します。

    縛りは
    ご夫婦。演技夫婦。

    恋人設定は、今回は無しでお願い致します。

    一年ぶりのいい夫婦限定トピック★

    昨年度の会場 ※主催は、瀬津音様
    いいふうふのひ。


    期間は、本日から11/22までの9日間となります。
    皆様が参加しやすいように期間を長く取りました。

    皆様奮ってご参加ください!!!

                                     2013.11.19.さくら餡

    【詩文】「星空の囁き」※11月22日は、いい夫婦の日

    星の綺麗な夜に
    あなたと寄り添い
    流れる風の音を聞く

    かそけき葉ずれの音は
    星の囁きのBGM

    触れ繋ぐ指先に
    あなたの温もりを知る

    更ける夜
    星の瞬きと共に
    時折、煌めき流れ落ちる星に
    願い事をかける

    隣に寄り添う人の幸せを
    互いに願う……

    かけがえない
    愛する人へのささやかな幸せを願う

    見つめ合う瞳は、
    もう、あなたしか見えない。

    ――――永久に、誓う
    あなたへの愛。

    長い時を生きる
    この星空の下で。

    あなたの耳に届けたい
    愛の囁き……
    私の願い。

    【短編】本誌設定【いいふうふのひ】※11月22日は、いい夫婦の日

    本日、限定トピック・【いい夫婦の日】ラストDAY
    コミュUP品です。
    今日は、余裕なくコミュUP品のまま公開。
    のちほど、誤字脱字直します。






    僕は、君の手の中でくるくると剥かれていく林檎を眺める。

    真っ赤に色づいた林檎は、甘酸っぱい香りを放ち、甘い果肉を露わにしてゆく……

    「……あの、陛下。
    そんなに、見つめられては、剥けませんが……」

    「気にしないで、
    ただ……
    見てるだけだから。」

    それが、困るンですってば!

    夕鈴は、顔を真っ赤に染めながらも、林檎を剥く手を止めない。

    「なんか、いいよね!
    こういうのって!」

    何気ない日常。
    君が偽物の妃であろうとも。
    僕の花嫁は、夕鈴。
    君、一人だけ…

    (誰かに、目の前で林檎を剥いてもらう幸せを君は知らないんだろうな…。)

    同じ時間を共有して政務に関わらないたわいない話を日常会話として楽しむ。

    楽しむことが出来ることを、君と出会って知っんだ。

    ニコニコと笑顔が零れる。

    ◇◇◇

    さっきから、向かい合わせの席で小犬のように、ニコニコと笑いかけてくれる、……陛下。

    ただ……林檎を剥いているだけなのに、どこが面白いのか熱心に見つめてくる。

    真剣で、温かい赤のまなざし……

    (あまり、見つめないで、陛下。
    手元が、狂っちゃう!)

    やんわりと、お願いした私の言葉は、

    「気にしないで!」

    と返された。


    そんな事いわれても……

    向かい合わせのこの距離で、ニコニコと小犬の笑顔で見つめる私の好きな人を、
    意識せずには、居られない。

    ――――顔が熱い。

    私は手元の林檎のように、顔が真っ赤に染まるのだった。

    ◇◇◇

    先ほどから、魔法のように剥かれていく林檎を感心し……
    真っ赤な顔で、チラチラと見つめてくれる僕のお嫁さんを飽きずに鑑賞しているうちに、林檎が剥けた。

    「陛下、お待たせ致しました。
    林檎が、剥けましたよ。」

    器に盛ろうと差し出した夕鈴の手首を掴んだ。

    ……っ!

    そのまま僕は、夕鈴の手づから、林檎を食べる。

    シャリッ!

    歯触りの良い軽い音をたてて、僕は林檎を一口かじった。

    甘酸っぱくて瑞々しい林檎だった。

    「美味しいね!」

    僕は、君の手から、もう一口食べる。
    その時、君の指先も少し食べた。

    甘く瑞々しい果実の甘さ。

    「……な・な・な…」

    君が動揺しているうちに、君の手元の林檎を全部食べた。

    まだ食べたくて、君の手のひらをペロリと一舐めする。

    「陛下っ!!!」

    僕のお嫁さんは、林檎以上に顔を真っ赤に染めた。
    やっぱり、いいよね。
    こんな日常。

    【短編】現代パラレル「黄金舞う空」※11月22日は、いい夫婦の日

    ※11月22日は、いい夫婦の日
    こちらも、コミュup品
    歌萌え(原曲は秘密)


    暖かな秋の日差しに透ける
    黄金色(こがねいろ)した銀杏が、
    ハラハラと舞い散る公園。

    賑やかな子供達の笑い声がする。
    穏やかに微笑を浮かべて、散歩する老夫婦。

    公園のベンチに、二人で並んで座っていると…
    なんだか……恋人同士の頃に戻ったかのよう。
    違うのは、私達の薬指に光る真新しい結婚指輪。

    この指輪を見るたびに、
    黎翔さんと一緒になったんだと確認できて、くすぐったくて恥ずかしい。
    だけど……すごく嬉しい。

    隣に座る黎翔さんを、
    私は、そっと盗み見た。

    黎翔さんは、穏やかに
    舞い散る銀杏並木を見ていた。

    長い睫(まつげ)
    男らしい凛々しいその横顔に、
    私は、しばし見惚れる。

    指輪が無ければ、この人が
    夫であることが、未だに信じられないぐらい。

    いつの間にか私は、口に出していたらしい。

    「……馬鹿だな。
    じゃあ君の夫は、他のどこのどいつだって言うんだい?」

    指先で鼻先を軽く小突かれて、黎翔さんに笑われてしまった。
    そのまま夫に優しくKissされた。


    黎翔さん……好きよ。

    甘くとろけるKiss。
    零れ落ちる吐息も甘くなる。 
    微熱を帯びる私は、ますますあなたに恋をする。

    ……その声に。

    その暖かな瞳に。

    そのくちびるに。

    気づけば
    時は過ぎ去っていくのに…

    まだ、あなたと恋をしてたくて
    見つめたくて…

    「夕鈴……なぁに?どうしたの?」

    「ううん…何でもない。」

    私の視線に気付いた黎翔さん。

    見惚れてたなんてこと言えない。
    悪いことなんてしていないのに、バレてしまったことが、
    恥ずかしくて、真っ赤になって俯いた。

    黎翔さんに引き寄せられて、頤を取られて上向かされた。

    目に映るのは、skyblue。
    金色の銀杏舞い散る青い空。

    You are everything to me.
    わたしにとって、あなたがすべて

    ゆっくりと近づいてくる大好きな黎翔さん…

    私は瞳を閉じる。
    感じるのは、暖かな日差しとあなた。

    そのまま…
    私達は、再びkissをした。

    寄り添う心は、日溜まりの色。

    ――――暖かな黄金の光。

    【詩文】IF「恋の熱」※11月22日は、いい夫婦の日


    小さな吐息は白くなり
    白銀の世界に消え失せる

    重く垂れ込めた雪雲から
    降り落ちる純白のひとひら

    純白の雪に
    想いを寄せて

    ぎゅっと、握りしめた手のひらの雪の花は、
    行き場の無い私の恋の熱で瞬く間に溶けた。

    あなたの妻となっても尚、
    あなたに、恋するのって変ですか?

    ドキドキと高鳴るこの気持ちは…
    どこから来るの?

    出会い。
    恋をして。
    あなたの恋人となり、
    結婚しても、
    まだ…あなたが足りないと思う。

    もっと知りたい。
    愛したい。
    ――愛し足りない。
    あなたと恋をしたい。

    この恋は冷めることなく続く。
    あなたへの恋の熱。


      
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