花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】「――promise」

    「生まれ変わっても、また陛下と巡り会いたいです!」

    頬を染めあげて、優しく微笑んでくれた夕鈴。

    僕は、その言葉に、嬉しくなって…
    柔らかな唇に口付けた。

    「何度生まれ変わっても…君に会いに行くよ…」

    ……promise。

    始まりの言葉。
    最後の言葉。


    死しても尚、巡り会える約束を願う愛。


    そう思える人に巡り会えた喜び。

    重ねた手に、力がこもった。

    “コツンッ…”と
    触れ合うおでこに、互いの熱を感じて誓い合う
    はるか未来への約束。

    …運命は、廻る。

    「はじめまして!
    やっと、巡り会えたね。」

    ――――愛する君に。

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    【書庫】『千年恋歌 ーせんねんこいうたー』 ・・・・はじめに

    転生伝説をテーマにした書庫です。
    何度も巡り合う恋人達。

    目次は続きから、どうぞ。

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    【徒然長編】IFパラレル『千年恋歌』

    徒然なるままに・・・時と場所を越えた黎翔と夕鈴の物語。
    不定期更新

    ◆◆◆


    呼ぶ声が聞こえる…
    夕焼けに真っ赤に染まる空
    どこか見覚えのある美しい茜の色

    初めて聞くのに
    聞き知っているような…
    懐かしさを覚える
    誰かの私を呼ぶ声。

    何故…私を呼ぶの?
    何故…私は気になるの?
    あなたはいったい誰なの…

    焦り募れば、
    より呼ぶ声はより高く
    大きくなるばかり…



    千年恋歌

    【徒然長編】IFパラレル『千年恋歌2』

    【短編】現代パラレル・お題昇華『或る出逢い』※本日・出会いの日


    ※現代パラレル
    黎翔&夕鈴



    …いつからだろうか!?

    町ですれ違う人混みの中、陽に透ける金茶の髪を見つけると
    視線で辿るようになったのは・・・
           ..
    町の片隅、キミを探すようになったのは…いったい何故?





    …名も知らぬ。顔も知らない。

    気付けば、柔らかな笑顔の彼女を探している。

    夢の中でしか逢えないというのに…

    気付けば、僕は…

    夢の中でしか会えないキミに恋をしていた。

    馬鹿げてるけれど、好きなんだ。

    きっと、どこかに居る。

    ・・・・・いつか会える。

    ーーーーーーー僕の運命の恋人。




     

     『・・・・ゆうりん。』

    名前を呼ばれた。

    『・・・・ゆうりん。』

    『・・・・キミがスキダヨ・・・・』

    耳に残る。

    ・・・・・・・いつもの声。

    いつからだろうか?

    夢を見るようになったのは・・・・

    繰り返し囁かれる甘い言葉。

    目覚めてもなお、顔が赤らむ。

    ・・・・・・・身体が熱い。





    …名も知らない。顔も見たことが無い。

    気付けば、アナタが私の心を占めていた。

    優しい夕陽色したその瞳で、私を見つめるアナタのことを・・・・

    夢の中でしか知らないというのに…

    気がつけば、私は…

    夢の中でしか逢えないアナタに恋をしていた。

    心かき乱されるただ一人のヒト。

    きっと、どこかに居る。

    ・・・・・いつか会える。

    ーーーーーーー私の運命の恋人。
      





    巨大都市のスクランブル交差点。
    たくさんの知らない人々がこの場所で交差する・・・・・

    信号が変わりそうになった。
    足早に走る人込みの中・・・・・・

    僕らは出遭う。
    肩先ですれ違った人

    『・・・・・あ!!!』
    「・・・・あ。」

    振り向き、見つめる二人。

    陽に透ける金茶の髪の彼女と夕陽色の瞳の彼。

    ーーーーーやっと逢えた。あなたに。
    ーーーーーやっと逢えたね。キミに。



    ・・・・・・さぁ・・・・恋を始めようか・・・・




    2013年
    03月02日
    15:12





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    【徒然長編】IFパラレル『千年恋歌3』


    ・・・・・if設定。ほんわり・ふわふわです。
    ・・・どぞ。

    【詩文】微・大人風味『僕のしあわせ』


    お日様の香りがする
    ぽかぽか…暖かい
    胸いっぱいに、君の香りを確かめる。

    もうすぐ、春だね。
    暦では、とっくに春だったのに、僕はまだ冬のような気がしていたよ。

    春とは、名ばかりだったのに
    いつの間にか、こんなにも春めいて・・・・。

    暖かい風が、吹く
    庭先に、黄金色の福寿草が輝く

    …春の足音が聞こえる

    温かみのあるブルーの空
    スモーキーグリーンの木々の色
    流れるふんわりとした白い雲

    春の息吹きがあちらこちらに感じられて・・・・・。

    春を具現化したような 君を抱き締める。

    ギュッと抱き締めると ひだまりのぬくもり…

    日差しに透ける 淡い金茶の髪からお日さまの匂い

    柔らかな君の身体から、ふわりと香る優しい花の香り

    この腕の中に春色を感じる…

    心が和む 優しい香りに 笑みが零れる

    君のはしばみ色の瞳に、芽吹き始めた森を見る。

    透き通る白い肌は、名残雪のよう…

    君の薄紅色の花弁のような 軟らかな唇を
    小鳥のように啄む。

    花を散らして、いたずらに摘んでいく…

    淡く色づく 君の吐息が甘い…

    君を抱き締めて 春を感じる。
    この上ない 僕のしあわせ。

    君の存在が愛おしいよ…夕鈴。
    永久(とこしえ)の春のひだまり



    2013年
    03月11日
    14:44

    【徒然長編】IFパラレル『千年恋歌4』

    時代劇物になります。
    いつもと作風が違います。
    大人味は、匂わせているだけです。
    原作のイメージを大切にしたい方は、ご注意ください。


    ◆◆◆

    【短編】戦国・大人風味『花のごとく』

    城の中庭で、かけ声も勇ましく、お夕は刀を振るっていた。

    みるからに、不慣れな扱いに、遠巻きに下女たちがハラハラする。

    そんな時、涼やかな男の声がした。

    『おなごは、守られているものだ。』
    『そなたは、刀など、持たなくてよい。』

    切れ長の眼元に心配気な皺を眉間に寄せて、優しい赤褐色の瞳が、お夕を見つめる。

    「御方様、それではお夕は何もお役にたてませぬ。」

    「せめて、御方様の足手まといにならぬよう。武術を習いとうございます。」

    たすきがけも勇ましく、お夕と呼ばれた女は怯むことなく反撃した。

    『お夕…気持ちは、嬉しい。だがな、そなたに刀は似合わぬ。』

    『このようなものは、そなたを傷つけるだけだ。』

    「…御方様。」

    『そなたが、刀など持たないような世を作る』

    『そなたは、充分私の役にたっておる…』

    『何故、分からぬ。』




    『私の子を産め、お夕。』

    『何人でも、よい』

    『そなたとの子が欲しいのだ…』

    「…御方様。」

    『今宵は、そなたを存分に愛でようぞ』

    『お夕、覚悟するがよい。今夜は眠らせぬ。私の寝所で待つがよい。』

    真っ直ぐな視線。
    真摯な瞳に射抜かれた、お夕は、顔を真っ赤に染め上げて、恥ずかしそうに、袂で顔を隠した。

    潤むはしばみ色の瞳は、今夜の伽を恥じらいつつも、期待に微熱に満ちる。

    黎翔は、そんなお夕が、愛しくてたまらない。

    今まで、そんな気持ちにさせる女に出会ったのは、お夕が始めてだった。

    抱き寄せて、はしばみ色の瞳の上、瞼に口付けた。

    『…約束だ。』

    優しい口付けを落とすと、その場を離れた。

    見なくても分かる。

    お夕は、私の姿が見えなくなるまで、私を視線で追うだろう…

    (…愛いやつよ。お夕、今宵そなたを存分に愛でようぞ…)

    どこまでも澄んだ青空の下、約束をした二人。



    その晩、約束は果たされる。
    お夕は、次の日姿を見せなかった。


    2013年
    03月23日
    19:37