花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    カテゴリ:◇とんとんさん&さくらぱん の記事一覧

    とんとんさん&さくらぱん『白陽国ー金の●●・銀の○○ー』

    ※白友瀬津音さんと白友とんとんさんとさくらぱんの濃ゆい萌えが詰まったお馬鹿なお話。
    ーーー始まりますわよ。

    1/19の記念日『トークの日』
          








    ーーーープロローグ

    白陽国には
    萌えの湧き出る泉があるそうじゃ・・・

    緑深き蔦の絡まる秘密の泉に
    淑女の願いを叶えるという伝説の泉。

    なんでも、その泉に自分の大切にしているものを
    投げ落とすと

    願いを叶えるという伝説の《萌えの仙人》●ん●ん仙人が現われるという・・・・

    その泉にたどり着くには、幾多の苦難と試練を乗り越えなければならないそうじゃ・・・・



    さあ、気分はインディジョーンズ

    トロッコ列車に乗って、出発よん☆

    萌え萌えの泉のほとりで淑女の皆様、集合よ!!



    白陽国の外れの村に

    父親と弟と暮らしている・・・

    《汀 夕鈴》というカワイイ女の子がおりました。


    ・・・・どれくらいかわいい女の子か、聞きたい?

    金茶の綺麗な髪・大きなはしばみ色の瞳・薔薇色の頬
    くるくるとよく表情の変わるとても元気な女の子でした。

    彼女は、いつも髪型をおだんごを頭の上に兎の耳のように、可愛らしくまとめておりましたから、「ウサギちゃん」とよばれておりました。

    ある日、町へと夕飯の買出しに出かけたウサギちゃん

    特売の大根を無事に四本値切って帰ってきました。

    幼なじみのつんつん頭の男の子が、重そうだから自分のトロッコ列車に乗せて運んでやるよと親切に言いましたが、
    彼のトロッコ列車は村から外れた森へと繋がっていましたので
    断って歩いて帰ることにしました。


    帰る途中で、ウサギちゃんは雨に降られました。
    いつもなら、元気に走って家路に着くのですが
    なにしろ大根四本ですから・・・
    重くて、走れません。

    仕方なく、手近に見つけた蔦の絡まる洞窟で、雨をしのぐことにしました。

    あたりは、たちまちうす暗くなり、雨足は、どんどん強くなります。

    空を見上げながら、ウサギちゃんは呟きました。

    「早く帰らないと・・・せいしんが、心配してるわ。」

    せいしんとは、ウサギちゃんの弟でした。


    そのとき、洞窟の奥から

    「たすけてーーー」

    という声が聞こえました。

    正義感の強いウサギちゃんは、洞窟の奥・その声の主を助けるために

    探しに出かけました。





    「誰か、居るんですか?」

    ウサギちゃんが探します。

    「たすけてーーー」

    という声は、更に奥から聞こえます。

    誘われるように、洞窟の最奥、光る泉に着きました。

    キラキラと青く光るいずみには、だぁれもいません。

    それでも、心配なウサギちゃんは、泉の周りを調べてみることにしました。








    泉のほとりで、洞窟の足場の悪さに、足を取られて転んでしまいました。

    「あっ!!!!」と、思った時には、時すでに遅く・・・・


    ウサギちゃんは、せっかく買ってきた特売の大根を四本とも泉に落としてしまいました。


    「きゃあ!!!   私の大事な大根がーーーーー!!!」

    ウサギちゃんは、今にも泣き出しそうな瞳で泉を覗き込みました。

    野菜ですもの、浮かんでくると思ったのです。


    ところが、身が詰まっていたのか一つも浮いてきませんでした。

    「わたしのだいこん・・・・」

    ウサギちゃんが諦めかけたとき、泉の青い光が強くなりました。


    ・・・・な・なに???

    びっくりしたまま、はしばみ色の大きな瞳を更に大きくして

    ウサギちゃんが泉を見ていますと・・・・


    泉の中央からぶくぶくと、泡が・・・・・



    《さくらぱんここまで・・・・T白友さんへバトンタッチ》
    あとは、丸投げいたします。↑宜しくね。T白友さん!!!!にししし・・・笑




    「呼ばれて、飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん♪」






    そんな声と共に現われたのは、白くて長い服を着た女の人でした。

    「・・・・はい?」
    ウサギちゃんは、呆気にとられたままそれだけ呟きました。

    だって、その女の人のてんしょんも変でしたが、顔も変だったのです。女の人はなぜか大きな耳の動物のお面をかぶっていたのですから。

    「えっと・・・あなたはだれですか?」
    「私はこの泉の女神(仮)です」

    ウサギちゃんの質問に、女神(仮)と名乗ったその人は厳かにそう言いました。

    「女神?」
    意外すぎるその答えに、ウサギちゃんの視線が白いものになりました。それに気付いた女神(仮)が慌てて説明を始めます。

    「あ~納得いかないって顔ですね。確かにこのお面は怪しいでしょう。まあ、これはちょっとした大人の事情ってヤツでして・・このミッキーのお面被っとかないとコチラには来れないんですよ。ほら、個人情報の保護とかさ、イロイロあるから」
    「こじん、じょーほー?」
    「まあ、細かい事は気になさらず・・さて」

    女神(仮)はこほん、とわざとらしく咳をしてから宣言しました。

    「ここは、正直者しか訪れる事ができない泉。貴女が落とした大根はどれかしら?」









    先ほど女神(仮)が出現したのと同じ様な泡が、泉からわきあがってきます。
    しかも2か所。女神(仮)の右側と左側・・・

    「???」

    ウサギちゃんが大きな瞳を更にもっと大きく見開いて驚きました。

    右側から現れたのは紺色の衣をまとった黒髪の男の人。
    左側から現れたのは水色の衣をまとったやはり黒髪の男の人。

    二人の顔をはそっくりでした。二人とも赤い瞳をしたウサギちゃんが今まで見た誰よりもイケメンさんなのに、印象が全然違います。

    右側の男の人は、どちらかと言えば厳しい表情の凛々しいという言葉がぴったりです。
    対照的に左側の男の人は、ほややんとした微笑みを浮かべた優しそうな印象でした。


    「むかってこちらが『狼陛下』でもってこちらが『小犬陛下』さあ、貴女の落としたのはどちら?」

    「はい?」

    女神(仮)の言葉にウサギちゃんが素っ頓狂な声をあげました。

    「ちょっと、何言ってるんですか?私が落としたのは大根ですよ?だ・い・こ・ん!!私の大根返してください!!」

    「あ~大根、大根ね。ほら、よく見てみて」

    ウサギちゃんの剣幕にも動じない女神(仮)は、そう言って両隣りを指さしました。

    「ほら、『狼陛下』は金の大根。『小犬陛下』は銀の大根。ちゃんと持っているでしょ?」

    見ると、確かに二人とも手に大根を抱えています。
    でも、それは夕鈴の落とした大根ではなさそうです。
    だってそれは、女神(仮)が言ったように金色と銀色に輝いていたのですから。









    女神(仮)に促されてまず右側、金の大根をもった『狼陛下』を見つめます。

    凛々しい顔がふっと微笑みます。ちょっと色気まで感じそうなその笑顔にウサギちゃんはどきりとしてしまいます。

    慌てて左側、銀の大根をもった『小犬陛下』に視線を移しました。
    優しそうな表情そのままに、にっこりと微笑んできました。おそらく年上であるはずなのに、可愛いとまで思えるその笑顔にきゅんとしてしまいました。


    「さあ、さあ、どっちにします?」

    真ん中でそう聞いてくる女神(仮)の声ではっと我に返ります。イケメン二人に挟まれているのに、場違いなほど間抜けなそのお面のおかげで平静さを取り戻せました。

    いけない、いけない思わずときめいてしまった・・









    「さあ、どっち?」
    もう一度聞かれて、ウサギさんはゆっくりと首を振りました。

    「どっちもいりません」
    「え?」
    「私はどっちもいりません・・・って言うか!私が落としたのは普通の大根!こんな色じゃないし!」

    ぴしり、と二人の持つ大根を両手で指さします。
    その言葉に、二人の陛下は自分の手の大根を眺めました。

    金の大根と、銀の大根。確かにウサギちゃんが八百屋さんでげっとした大根とは似ても似つかない・・と言うより、八百屋さんでは絶対売っていない色の大根ですね。


    「それに!」
    今度はぎろりと女神(仮)を睨みつけました。
    可愛いのに怒るとこわいと評判のウサギちゃんの迫力に、女神(仮)はちょっと腰が引けたように後ずさりしてしまいます。

    「私が落としたのは4本の大根です。ちゃんと食べられる大根!それも4本!ちゃんと返してください!」









    「えっと・・・大根・・4本必要?」
    恐る恐る、女神(仮)が聞いてきます。

    「必要って・・買ったのは私ですよ!この野菜が高騰しているご時世に格安の大根げっとするのにどれだけ大変だったか!」
    「あ~今大根高いよね~大根だけじゃなくて葉物もね・・うんうん。家計を預かる主婦としては頭が痛い話題だよね」
    「そうなんですよ。せっかく鍋の美味しい季節なのに・・・」
    「ね~ウチも明日はおでんにしようかな」
    「女神(仮)さんもですか?ウチもその予定ですよ」
    「あら、奇遇ですね~」

    そこまで主婦の話で盛り上がっていると、不意に女神(仮)がぴたり、と黙ってしまいました。
    どうやら左右の二人から、怒りのおーらを感じてしまったようです。


    「そ、そんな事より!えっと、この大根はですね、折り紙の金色と銀色で巻いてあるだけなんで・・・」
    女神(仮)がそう言うと、『陛下』達が持っていた大根をくるんとひっくり返しました。
    見ると大根の裏側はきちんと貼れていない折り紙から大根の真っ白部分が覗いていました。

    「なんだ~本当の金と銀で出来ているんじゃないんですね」
    「食べ物で遊んじゃいけないんですけどね」
    「じゃあ、その大根返してください。あと他の2本も」
    「・・・・4本ないとダメ?」

    女神(仮)がそう言うと、ウサギちゃんがいるすぐ側の水がぽこぽこと泡立ちました。

    「?」

    ウサギちゃんが覗きこむと、今度は誰も出てきません。代わりにそこには何故か誰かの姿が浮かび上がりました。


    そこに映っていたのは2人の男性でした。
    一人は眼鏡の男性。ちょっと神経質そうですが、なかなかのイケメンさんです。
    もう一人は小柄な男性。いたずらっ子の様な表情が印象的なこれまたイケメンさんでした。
    そして二人は何故かお食事中の様です。


    「・・もしかして・・この二人が食べているのって・・・」
    「あ~大ちゃんがブリ大根食べたいって言ってね。李順さんはあっさりシラスおろしがいいです、っていうから・・・」

    大ちゃんはともかく、李順さんも結構大食漢で1本じゃおさまらなくて、とぶつぶつ言う女神(仮)の声は夕鈴に届いていませんでした。









    「・・・私のだいこん・・・せいしんのこうぶつのだいこん・・・4本げっとするの、たいへんだったのに・・・」

    そこまで肩を震わせながら呟いていたかと思うと、ウサギちゃんはキっっと女神(仮)を睨みつけました。

    そのままザブザブと服が濡れるのも構わずに、泉の中へ入ってきてしまいました。

    ウサギちゃんの行動に呆気にとられている女神(仮)と二人の『陛下』までやってっくると、『陛下』達が持つ大根をぐいっと奪い取りました。

    「えええ?」

    驚く3人をそのままに、振り返るとさっさと泉から上がってしまいました。

    「ちょ、ちょっとお嬢さん、何するんですか?」
    「何するのはこっちのセリフです!」

    振り向いたウサギちゃんの目はすっかり据わってしまっていて怖いくらいの迫力でした。

    「・・・『助けて』って声が聞こえたから慌てて駆け付けたのに・・落とした大根勝手に食べちゃって・・・もう知りません!私帰ります!」

    「えええ~ちょっと、待って。あのどっちの『陛下』を選ぶのは?」
    「どっちも遠慮します!さようなら!!」

    ふんっと言い捨てたウサギちゃんはそのままぷんぷんと怒りながら去って行ってしまいました。

    後に残されたのは女神(仮)とイケメンな『陛下』二人・・・・



    「おい・・・」
    「は、はい!!」

    『狼陛下』のひく~い声に話しかけられて、びくりと女神(仮)が震えあがりながら返事をしまいた。

    「夕鈴が『落としたのは普通の大根です』って答えたら、『正直者には両方あげましょう』となって、私たちが夕鈴とともに行くのではないのか」

    「そうそう。どっちの『陛下』を選ぶのか、今まで謎だった件をもっきりさせるって言うからこんな茶番に付き合ったのに」
    『狼陛下』につづいて『小犬陛下』にまで詰め寄られて、女神(仮)の仮面の下から冷や汗がタラタラ流れます。


    「えっと・・だって・・夕鈴が大根食べちゃったの、ああも怒るとは計算外で」
    「ゆーりんが弟君に買ったものに手を出したら怒るに決まってるよ」
    「不本意だか、李順と浩大もでてきて4人の中から誰にするかを選ばせるのではなかったのか」
    「・・・・金と銀の他に何色の大根にすればいいかわからなかったんですもの・・・」

    「「は?」」

    女神(仮)の言葉に『陛下』達が呆れた声をあげました。

    「そりゃ、私だって『さあ、厳しいけれど眼鏡の奥は優しい李順さんと、笑顔は幼いのに体は大人、腹筋一番浩大と・・さあ、どれにします?』ってやりたかったですよ!でもあの二人が『陛下を敵にまわす気はない』って嫌がったんだからしょうがないでしょう?」

    半分やけになってきた女神(仮)の言葉を聞いていた『陛下』達は同じように深いため息をつきまいした。


    「やはり・・どこでも夕鈴は予想外だ」
    「はあ~こんな事に付き合わずに他の国民の話で、ゆ~りんといちゃいちゃすればよかった」
    「夕鈴と過ごすのは私だ」
    「怖がられているくせにナニ言ってるのさ」
    「貴様・・・」
    「何?遊ぶ?」


    「すとっぷ!ストップです!・・よし、わかった。夕鈴が駄目なら私が付き合いましょう。酒でも愚痴でも行きますよ。さあ、大根のつまみもたんまりありますし、李順さんも浩大も誘っていきましょう!だいたいコレのテーマは『トークの日』ですから、今夜はおーるでトーク致しましょう!」

    『陛下』達はしばらく沈黙してから、深~いため息をつきました。

    「・・帰るか・・浩大が美味い酒を仕入れてきたらしい」
    「そうだね・・まあ、男だけで盛り上がるのもたまにはいいか」

    こぽこぽと泉から泡がわいてきます。
    沢山の泡が出てきたと思ったら、すぐさま『陛下』達の姿は消えてしまいました。



    後に残されたのは、みっきーのお面をかぶったマヌケな女神(仮)が一人。

    「・・・・こんなオチ・・・明日の朝Sさんに怒られる・・・」


    とりあえず、オチまで行ったんだ。それでいいか。いいよね。許してくれるよね。

    そんなことをブツブツ言いながら女神(仮)の姿もゆっくりと消えていきます。

    洞窟の中には静かに水面が揺れる泉だけ。


    そこに大事な物を落とすと・・・いいことが起こると言われています。


    でも大根を落としても、イケメンは二度と出てこなくなったそうです。





    おしまい。一応苦し紛れに『トーク』ねじ込んでみましたよ









    2013年
    01月31日
    23:48 続きを読む
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