花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    後日談 『君のぬくもりに目覚めて・・・』

    ●こちらは、白陽国SNS地区での投稿作品。
    さくらぱん&Y白友・ピクシブよゆままのコミュ形式コラボ
    相手の文に、続けて繋げて書く方式です。

    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…』後日談
    こちらの後日談は、よゆままonlyになっています。

    本編コラボは、本編設定・ぴゅあ甘々切なの実となりました。
    おまけは、じゃれあい軽ぅーーーいノリ♪

    行き当たりばったりなので、臨機応変に対応できる方のみ閲覧願います。

                     どぞ。。。 2012.12.19.さくらぱん


    《おまけ・後日談》
          《君のぬくもりに目覚めて・・・》


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    「「「チュン・・チュン・・・ピー・・・・ピュッ・・・」」」

    窓辺に、鳥たちが朝日を浴びて気持ちよさそうに啼(な)いている――――。
    差し込む光が、新しい朝を教えてくれている。

    「うぅ~~~ん、なんだか暖かくて、久し振りに良く眠れた様な気がする・・・・。」
    「それにしても、昨日の夢は・・・・・・陛下が出てきて・・・・何とも鮮明だった様な・・・・。」

    「僕がどうしたの??夕鈴、どんな夢?」
    「夢ですか。それは陛下が、夜中にこちらにいらして・・・・・」
    「???????」
    「それで?」
    「え~~~~~~~~~~!!!どっ、どどっど、どうして陛下が隣りにいるんですか??????????」

    目を白黒させ、口を酸欠の金魚の様にパクパクさせながら、夕鈴は僕に問う。

    「それは、夕鈴が寂しくしているだろうと思って、疲れた体を引きずってきたんだよ。」

    ―――まぁ、僕が君の顔を見たくて来たんだけどね。

    「い、いいいい、いえ、でもですね、だったらどうして同じ褥にいるんでしょうか?」
    「・・・・君が僕の羽織を着込んで眠っていたから、羽織りよりも実物の僕が良いだろうと思ってね。」

    片目を瞑りつつ、黎翔は尤(もっと)もらしい事を言う。

    「・・・・・・」

    確かに寂しくて陛下の羽織を着込んでいた事を見られた上では、夕鈴はもう何も言う事なんて出来る筈もない―――。

    羞恥に頬を薔薇色に染め上げて、両手で顔を覆ってしまった。
    その様子を隣りでじっくりと観察している黎翔は、愛しい妃の可愛らしい行動に自然に笑みがこぼれてくる。

    「夕鈴・・・・君の夫に朝の挨拶はないの?」
    「・・・・おはようございます。」

    律義な夕鈴は、黎翔の求めに消え入るような声で挨拶をする。

    そんな所がまた愛しく感じた黎翔は、その花の様な顔(かんばせ)を覆う両手に、昨晩と同じく熱い刻印を記すがごとく、自分の唇を押し当てた。

    「キャ~~~~~~~~。」

    突然の予測できぬ黎翔の行動に、夕鈴は跳ね起きそのまま壁際まで裸足のまま、脱兎のごとく逃げだした。

    「酷いよ、夕鈴。もう何もしないから・・・。」
    「・・・・・・してから言わないで下さい。」

    涙目で、見詰める夕鈴。

    ―――あの表情がまたそそられるんだよね・・・・・。でも、今日はここまでかな。

    「夕鈴、ゴメンね・・・あんまり君が可愛いものだから・・・・。また今日も、政務に追われそうだから、もう行くよ。」

    起き出して、寝室から出て行こうとする黎翔の後ろ姿に、夕鈴は優しく言葉を紡ぐ。

    「陛下・・・・あの・・・政務大変でしょうが、頑張って下さいね・・・・後ほど、差し入れに伺いますから・・・。」
    「ありがとう、これで今日も一日頑張れるよ。」

    艶然に微笑む黎翔に、夕鈴は大輪の花の様な笑顔で送り出すのだった____________。


                 ー君のぬくもりに目覚めて・完ー


    ※ここまで、お付き合いしていただいた読み手のみなさん、ありがとうございます。                        よゆまま&M&さくらぱん

     お付き合い有難うございました!!!  
                             2012.12.19.よゆまま

     さくらぱんさん、よゆままさんが優しくご助言してきださり
     ドキドキしながらコラボの楽しさを味わえました(*^^*)
      本当ありがとうございました♪     2012.12.19.  M

     よゆままさん、Mさん、楽しかったです。ありがとうございます。
     次回もありましたら、絡んでくださいね。ペコり。
                             2012.12.19.さくらぱん
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    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…Ⅳ』

    ●こちらは、白陽国SNS地区での投稿作品。
    さくらぱん&Y白友・ピクシブよゆままのコミュ形式コラボ
    相手の文に、続けて繋げて書く方式です。

    こらぼ・よゆまま&M&さくらぱん


    本編コラボは、本編設定・ぴゅあ甘々切なの実となりました。
    おまけは、じゃれあい軽ぅーーーいノリ♪

    ※こちらは、昨日~今日、行なわれた☆8コラボのまとめのお部屋。
    ・・・よゆまま&さくらぱんのコラボ。

    行き当たりばったりなので、臨機応変に対応できる方のみ閲覧願います。

    テーマ『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…』
    実『極上甘ぴゅあ切なの実』

    目指しました。コラボらしい作品になったと思います。 
                       どぞ。。。 2012.12.19.さくらぱん


    ・・・・続きです。

    星が天空(てんくう)を支配して、漆黒のベールを煌(きら)びやかな光りで色どる真夜中・・・・・。
    そして夕鈴が、夢で恋しく想う黎翔とゆったりと散歩を楽しむ夢にまどろむ頃、
    漆黒の闇の中から、寝台へと近づく人物がいた______________。
    それは、言わずと知れたこの国の国王、黎翔陛下であった____________。

    肩には夕鈴の鮮やかな衣を羽織ったまま、そっと寝台の端に腰かけ安らかな寝息を立ててスヤスヤ眠る愛しい妃を覗き見る。
    『ゆうりん・・・・・・やっと君の顔を見る事が出来た・・・・。』

    黎翔は、夕鈴の柔らかな頬をひと撫(な)でした。
    彼女の艶やかな肌が、手のひらに吸い付くような感触。
    じんわりと、彼女のぬくもりが、手のひらに伝わる。
    ここ数日間の逢えなかった日々は、さらに黎翔の中で
    夕鈴を愛しい存在へと変えた。
    柔らかな優しい紅い瞳で愛しい妃を愛でる。
    溢れる愛しさで、彼女に微笑む。

    『夕鈴、元気そうだね。』

    『寂しい思いをさせたせいなのか?』
    『少し、痩せたようだ・・・夕鈴。』

    『明日は、一緒に朝食を食べよう・・・・』
    『私が、食べさせてあげる』

    深いまどろみにいる妃に囁かれる黎翔の言葉。
    慈しみの言葉は紛れも無く狼陛下のもの。

    愛しい妃の柔らかな金茶の髪をひと掬い指先に絡め、そこに長い口付けを落とす。

    『どれだけ・・君に逢いたかったことか・・・』
    『・・・ただいま。夕鈴。』

    優しく愛しく触れる陛下…。

    今まで、逢えなかった分・・・
    『溢れる愛しさよ。伝われ!!!』と君に口付けた。

    『……夕鈴』
    名を口にするたびに愛しさが心を満たしていく。
    触れる指先に反応して・・・くすぐったそうに夕鈴が身じろぎした。

    黎翔の声に反応して、夕鈴の唇が笑む。
    「へい・・・か・・・」
    子供のように、へにゃ・・・と幸せそうに微笑む彼女が呟いた。

    その無垢で無邪気な微笑み。
    見ているこちらまで、微笑み返したくなる柔らかな微笑み・・・

    「夕鈴・・・起きたの?」
    甘く囁いてみるものの、沈黙が辺りを包む。
    ―――寝ぼけているんだね・・・・。
    そして掛け布から出た、夕鈴の右手を取って自分の頬に当ててみた。
    『夕鈴・・・・冷たくなっているよ。』
    そのまま、寒いから入れてあげようと、敷き布を剥ぐと其処に見えたのは自分の羽織をシッカリと着込んだ夕鈴の姿だった。
    .
    ーーーー君も、嬉しかったんだね。
    ーーーー僕も、君の衣が嬉しかったよ。
    ありがとう。
    おかげで僕は、頑張れた。

    『逢いたかったよ、夕鈴』
    『本当に、この数日間、君に逢いたくて仕方なかった。』

    黎翔の濃紺の衣に包まれて、幸せそうに微笑む愛しい人。

    『僕の衣を着て寝てくれたんだね。』
    『嬉しいな。』

    そう言って
    夕鈴の冷えた右手を夕鈴を起さないように手のひらに掬(すく)い取る。
    その右の手をうやうやしく捧(ささ)げもち唇を近づける黎翔。

    出ていた冷えきった右手の甲に
    熱い黎翔の唇の熱が夕鈴の右手の甲に 烙印された。

    ゆっくりと、夕鈴の手の甲に押し付けられた唇。
    視線は、愛しい妃の顔を見つめたまま・・・・
    名残惜しくて唇は、なかなか離れることが出来ない。

    それだけでは、この数日間味わった憂いを埋める事なんて到底できない――――。

    静かに夕鈴の柔らかい手の甲からそっと唇を離すと、そのまま薔薇色の頬に口付けを落とし、更に熱い刻印を施した。

    僕の刻印に答えるかの様に夕鈴は、瞑った瞳に掛かる睫毛をフルフルと震わした。

    ―――起こしてしまったか?

    しかし、かなり熟睡しているようで、夕鈴はその榛色の瞳を開く事無く、いまだ夢の住人であった。

    寝台に広がった金茶の髪を一房掬うと、恭しく口付けた______________。

    『おやすみ・・・・僕のお妃さま。』
    『ふぁ~~~~~~、何だか眠くなってきたな。』

    『なんだか、君の安らかな寝顔を見てると、安心して眠くなったなぁ・・・』
    『隣に寝てもいいかな。』

    耳元に低く囁いて承諾を貰おうと試みるも、夢の住人たる夕鈴には届いていない様で、返事はない・・・・・。

    『返事無し・・・か、まぁいいか、これくらいは政務を頑張ったことへのご褒美だよね、夕鈴。』

    黎翔は、自分の都合のいいように解釈するとニヤリと微笑み、夕鈴の隣りへスルリと疲れた身体を滑り込ませたのだった。

    夕鈴のぬくもりで、温まった布団。
    黎翔は、少し離れていた夕鈴を引き寄せて囁いた。
    『暖かいな、君は』
    黎翔の鼻を擽(くすぐ)るのは、夕鈴の香り・・・
    ずっと、僕の衣を身に着けていたのか混ざり合う香りがした・・・・・
    それでも、ずっと強い、彼女の香りを嗅ぎ分ける。

    安らぐ心・・・
    ああ・・・どれだけ、この香りを欲していたことか・・・。
    心も、疲れた身体も、癒される。
    思い出すのは、君に逢えなかった日々。
    『本当に、君に逢えなくて寂しかったよ・・・。』

    更に黎翔は、自分の胸へと夕鈴を引き寄せて、彼女の額に口付けた。

    彼女のぬくもりが、黎翔に伝わる。
    なんという安堵感と充足感。
    温かく満たされる心と身体。

    急速に、まどろみに落ちていく黎翔。
    とろとろと瞼が下がっていく。
    『ああ・・・・君が傍にいる(それだけで、満たされる)』

    『この至福を感じながら、このまま眠るとするよ・・・・そして目覚めた時に一番に目にするものが、君の輝く様な眩しい笑顔で有ればいい・・・。』

    『このまま、朝まで君の隣で・・・・』

    隣りで眠る夕鈴の耳元にそっと囁き、軽く耳朶に唇を押し当てた。

    疲れ切った身体が夢の国の扉をこじ開けようとしている_________________。

    ―――願わくは、君と共にいる幸せな夢を・・・・・・。

    そして、黎翔は夢の国の住人となった。


          ー今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…・完ー





    おまけ・後日談へと続く・・・・

    続いちゃったよ。

    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…Ⅲ』

    ●こちらは、白陽国SNS地区での投稿作品。
    さくらぱん&Y白友・ピクシブよゆままのコミュ形式コラボ
    相手の文に、続けて繋げて書く方式です。

    こらぼ・よゆまま&さくらぱん

    ※本編コラボは、本編設定・ぴゅあ甘々切なの実となりました。

    ※こちらは、今日、行なわれた☆8コラボのまとめのお部屋。
    ・・・よゆまま&さくらぱんのコラボ。

    行き当たりばったりなので、臨機応変に対応できる方のみ閲覧願います。

    テーマ『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…』
    実『極上甘ぴゅあ切なの実』

    目指します。
    というかなってきた。見切り発車wwwwwGO!!  さくらぱん


    ・・・続きです。


    「お妃様、こちらの灯火は、もう消しても良いでしょうか?」
    寝台にて、眠りにつこうという夕鈴に侍女が問いかける。

    『ええ、そうですね・・・お願いしてもよろしいでしょうか。』
    「では、おやすみなさませ、お妃さま。」
    灯火を吹き消すと寝室は、星明りのみ・・・
    ぼんやりと薄暗い影絵の世界となった。

    消された灯火で、寝台から近い窓の星空は、先ほどより美しい。

    するりと寝台から起き出し、黎翔の羽織を肩から纏い窓際まで進んでみる。
    窓を開け放つと、冷えた空気がすぅーと頬を掠めていく。

    ―――冷たい・・・・。

    でも肩から纏っている羽織のお蔭で、身体はさほど寒くはない。
    窓から天空を見上げると、冷えた空気に晒されたキラキラ光る無数の星達が、夕鈴をみつめているようだった。

    黎翔の羽織から焚き染められていた香が鼻をくすぐる。
    いつもの香り。そのことに安心する。
    陛下が、傍にいるみたい。

    爽やかな針葉樹の香り・・・
    深い森にいるかのような穏やかな陛下の香
    香りを冷たい空気と共に胸いっぱいにとりこんだ。

    パタン・・・・
    夕鈴は開け放った窓を閉めた―――この香りの包まれて、眠れば直ぐに朝が来ると思えたから・・・。
    羽織りを纏い、ずり落ちない様にしっかりと押さえたまま寝台へと潜りこんだ。

    黎翔の衣を纏ったまま夕鈴は、寝台に横になる。
    陛下の衣のぬくもりに包まれていたかった。
    陛下の香に包まれていたかった。

    暖かく幸せなまどろみに夕鈴は、落ちていく・・・
    うつらうつらとした、意識の中で明日のことを考えた。

    ―――政務室へは、来なくていいと李順さんは言っていたから、
    執務室に差し入れするくらいだったら、邪魔にはならないかしら・・・・。

    『明日は、手作りのお菓子を差し入れしよう。衣のお礼に。』
    『久しぶりに陛下に逢えるかも知れない・・・・』

    自然と夕鈴は、頬が熱くなる。
    差し入れは、何がいいかしら・・・

    『この時期だから、暖かいものの方がいいわよね。』
    ―――饅頭、点心・・・・何がいいかしら・・・。
    考え込んでいると、心がホンワリと暖かく為るのが自分でも解る・・・。

    身体も心も満たされていく・・・まとまらない考えのまま
    思い描くのは、愛しい人の笑顔だけ
    嬉しそうな明日の輝く笑顔だけ
    ゆっくりと夕鈴の瞼が落ちかかる。

    香りがする。
    陛下の香り
    温かい
    陛下のぬくもり。

    衣に頬ずりしながら・・・眠りに落ちる夕鈴

    いつまでも頬を寄せていたいと思うのは、
    常に無い、 夕鈴にしては大胆な行動。

    コレも、寂しさ 会いたさ ゆえなのか?

    『明日…逢いにいきます…』
    ポツリと、幸せな眠りにまどろむ夕鈴に、優しく夜の帳は落ちる。


    今夜の夢は、きっと叶うだろう…

    愛しい貴方に逢える夢。
    明日お会いする前に
    今夜、夢でお逢いしましょう…

    逢える予感に、心がうち震える。

    現(うつつ)では逢えなくとも、夢でなら逢える・・・
    あの方の優しい眼差しが私をきっと捉えて離さないだろう・・・・・。

    その榛色の瞳が静かに瞑られ静かな寝息が寝室中に漂い始めた、
    夕鈴はいつしか夢の住人と化してゆく。

    柔らかな夜の帳の中、陛下のぬくもりに包まれて
    幸せな夢を夢見る夕鈴。

    ぬくもりに誘(いざな)われる幸せな夢に、夕鈴の心も身体も温かい。
    このぬくもりに抱きしめられて・・・・・

    『・・・へい・・か・・・』

    夕鈴の幼子のような呟きは・・・・ぬくもりを残して、淡く消えた。
    確かな未来のぬくもりを抱きしめて・・・・夕鈴は微笑みながら、夢を見る
    夕鈴は、優しい夜の夢の住人となった。





    ・・・続く

    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…Ⅱ』

    ●こちらは、白陽国SNS地区での投稿作品。
    さくらぱん&Y白友・ピクシブよゆままのコミュ形式コラボ
    相手の文に、続けて繋げて書く方式です。


    こらぼ・よゆまま&さくらぱん

    ※本編コラボは、本編設定・ぴゅあ甘々切なの実となりました。

    ※こちらは、昨夜と今朝、行なわれた☆8コラボのまとめのお部屋。
    ・・・よゆまま&さくらぱんのコラボ・・・まだ続いてます。

    行き当たりばったりなので、臨機応変に対応できる方のみ閲覧願います。

    テーマ『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…』
    実『極上甘ぴゅあ切なの実』

    目指します。
    というかなってきた。見切り発車wwwwwGO!!  さくらぱん


    ・・・・続きです。

    【幕間】

    …その頃、王宮にある政務室では、
    白陽国・国王・珀黎翔陛下が、
    両側に積み上げられたいつ終わるのかという書簡の山と
    必死で格闘をしていた。

    黎翔が書簡をひとつ決裁すると、
    次の書簡がふたつ届くような めまぐるしい忙しさ。

    折しも時期は年末。
    雪だるま式に膨らむ書簡に黎翔は、頭が痛くなる。

    年末恒例の猫の手も借りたい忙しさに
    李順は、強行手段に打って出た。
    陛下の夕鈴に対する執着を利用したのである。

    陛下の作業効率を上げるために、
    政務室にしばらくは来なくていいと上司命令を出していた。

    黎翔には、この書簡が片付くまで、夕鈴断ちをさせたのである。

    日を重ねる毎に、黎翔の氷雪のブリザードが政務室に吹き荒れる。
    しかも、機嫌は下がる一方だった…
    さて、どうしたものかと、李順が頭を悩ませるようになったある日、
    事件が起きた

    今日は、珍しく狼陛下のブリザードが無い。
    官吏たちは、朗らかに微笑み安堵している。

    『…さすが、お妃さまの効果は絶大だ。助かった…』


    李順は慌てて、黎翔のいる執務室に向かう・・・・
    もしかしたら・・・夕鈴殿がいるのであろうか・・・・

    「・・・・陛下。」
    『どうした、李順。そんなに慌てて・・・』

    李順は、普段夕鈴が座る椅子のあたりに視線を走らす


    ・・・そこには、空の椅子が一つあるばかり
    予想では、そこにお妃がいるものと思っていた。
    だが居ない。
    何が、官吏達を朗らかにしているのだろう?



    『…さすが、お妃さまの効果は絶大だ。助かった…』のその意味は?








    李順の視線に気付いた黎翔は、少し不機嫌そうに呼びかけた。
    『夕鈴ならここには、居ない。そうだろう?李順。』
    陛下に視線を戻した李順。

    そこで、初めて陛下の違和感に気がついた。

    雪崩になりそうな書簡に隠れて今まで分からなかったが、
    いつも墨染めや濃紺の衣を好む陛下に不似合いな
    華やかな赤の衣装が陛下の肩に羽織られていた。

    鮮やかな赤に金糸で描かれた鳳凰の刺繍。
    流れる流水に色紅葉をあしらったあきらかな女物の衣。

    豪華な衣装は、記憶を辿れば見覚えの或る品もの。
    「陛下、それは夕鈴殿の衣ですか?」
    『ああ・・・夕鈴のだ。それ以外誰がいるというのだ。』

    『今朝、夕鈴が寂しがっていると侍女たちが、私の衣を借りに来た。』
    『その代わり、夕鈴の衣を香を焚き染めて侍女達が届けてくれた。』
    『だから、こうして羽織ることで、我慢している。』
    『もう夕鈴に、何日逢っていないと思うんだ!?我慢も限界だぞ。』

    陛下は、肩に羽織る妃の衣を愛しげに撫ぜた。
    政務室の官吏が驚きそうな、蕩けそうな笑顔。。。。

    これかっ!!!!これなのか。
    『…さすが、お妃さまの効果は絶大だ。助かった…』とは・・・

    『大人しく、ここで政務にはげんでいるのだから、これぐらいは大目に見ろ、李順。』
    黎翔は、衣からふんわり薫る優しい夕鈴の香
    夕鈴の衣から焚きしめた香で、逢いたい気持ちが一気に加速する

    ・・・・逢いたいな夕鈴。もう幾日、逢っていないのだろうか?

    ―――昼間などは、おそらく夕鈴の事だから年末大掃除と称して、立ち入り禁止区域の掃除に精をだいしているだろうが、寒くなった夜は何をして過ごしているのだろうか・・・・。

    『ぇへん・・。』

    ――― 一人きりで、お茶でも飲んで寂しく過ごしているのであろうか・・・。毎日今宵こそは!とこれほど政務に専念しているというのに、今日もこの山積みの書簡と格闘か・・・・。

    『陛下・・・・・・陛下!!先程からお手が止まってらっしゃるとお見受けいたしますが・・・。』

    李順の声に、はっとする。

    このままでは、埒が明かない。
    一向に減らない書簡にため息が出た。

    ―――いっそ年末など無ければいいのに・・・・。

    『いい加減進めて戴かないと、この山が更にもうひと山増えることに為りますよ。』
    『ああ。そうだな・・。』

    黎翔は、物想いから現実に戻され、愛しい妃の残像を思い描きながら、政務の続きに舞いもどったのであった。





    ・・・続く

    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…Ⅰ』

    ●こちらは、白陽国SNS地区での投稿作品。
    さくらぱん&白友・《朱のソラ》よゆままさんのコミュ形式コラボ
    相手の文に、続けて繋げて書く方式です。

    コラボ・さくらぱん&白友・Mさん

    ※本編コラボは、本編設定・ぴゅあ甘々切なの実となりました。

    ※こちらは、昨夜急遽、行なわれた☆8コラボのまとめのお部屋。
    ・・・よゆままさん&さくらぱんの予定でしたが、予定が合わずさくらぱんonly+Mさんとなりました。

    今日はよゆままさん来るかしら??
    復習ですよ。今日はよろしくね。

    行き当たりばったりなので、臨機応変に対応できる方のみ閲覧願います。

    テーマ『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…』
    実『極上甘ぴゅあ切なの実』

    目指します。
    というかなってきた。見切り発車wwwwwGO!!  さくらぱん


    漆黒の空に、冴え渡る星々…
    煌めく宝石箱をひっくり返したような星空
    貴石の星が・・・・ほら、手を伸ばせば、すぐそこに…

    いつでも、女心を惑わせるのは…恋する貴方
    募る想いに、身を震わせて夜空を眺める

    はらはら…と零れ咲いて…瞳は涙に濡れそぼつ…
    唇を震わせ 音無く紡ぐ名は
    今、逢いたいと願う 愛(いと)おしい人の名…
    『陛下…』

    夜の帳(とばり)に 忍び泣く…
    気丈に振る舞う 日中に比べ
    夜は優しく 夕鈴の心を 責め苛(さいな)む
    逢えなくなって、もう何日になるのだろうか?

    指折り数える・・・・もう幾日も逢っていない。

    (同じ王宮に暮らしているのに、
    すれ違うことすら出来ないなんて…
    神さまは、ホント意地悪だわ。)

    今回は李順さんから、政務室に差し入れすることも、禁じられていた。
    このままだと、陛下に見忘れられてしまいそう…

    すれ違う二人…。
    切ないため息が零れる。

    『明日は、逢えるかしら…』
    星空にポツリと夕鈴が、つぶやいた。

    その言葉を夕鈴付きの侍女が聞いていた。
    そっと、めただたぬように抜け出す侍女一人。

    夕鈴は、湯上がりの素肌に夜着一枚
    ほんのりと色づいて…

    窓辺から夜空を眺める夕鈴に
    戻ってきた侍女が声をかけた。
    …お妃さま…お風邪を召されます。
    …こちらを、どうぞ、お使い下さいませ。
    侍女から、手渡されたのは、濃紺の男物の衣。

    それは、見覚えがある陛下のものだった。
    あまりにも、隠しきれない寂しげな夕鈴の様子に、
    夕鈴づきと陛下づきの侍女達が、気を利かしたのである

    夕鈴が、手渡された黎翔の衣を手にとると
    『温かい…』
    不思議に思い、夕鈴は思わず呟いた。

    素直な妃の言葉に、侍女たちは微笑む。
    侍女達は、意味深な目配せをすると、夕鈴に申し出た。
    …お妃さま、お手伝い致します。

    陛下の衣に袖を通す夕鈴。
    温かい衣は、陛下が先ほどまで着ていたかのようだった。

    …陛下から、衣をお借りするときに、温石(おんじゃく)で 温めてから
    お妃さまにお渡しするように申しつけられておりました。

    …きっと、お妃さまは、窓辺から星空を眺めるだろうから、
    風邪をひかせたくないとのことですわ。

    せめて、陛下が居ない分温めた衣を、お妃さまに着て欲しいと。
    お妃さまに寒い思いをされないようにとの陛下のお優しい配慮。
    陛下は、いつでも夕鈴さまを想われておりますのですね。

    火熨斗(ひのし)を使い、折り目がきちんと入った陛下の衣に、
    焚きしめた彼の香が何時(いつ)もより強く薫る気がした。

    温かな濃紺の衣は、夕鈴を包み込んで…
    まるで、陛下に抱き締められているかのようだった…

    陛下の細やかな配慮に、愛しさが募る…

    夕鈴は、陛下の衣から、温もりが消えないように、
    襟元をかきあわせるように、握りしめた…

    『…陛下…逢いたい。』
    夕鈴の睫毛には、一粒の涙が光っていた。
                    
                                  さくらぱん+M コラボ



    ・・・続く

    【書庫】Yコラボ4『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて』



    第四弾 『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて』  2012.12.19.last.up.


    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…Ⅰ』
    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…Ⅱ』
    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…Ⅲ』
    本編設定『今宵、あなたのぬくもりを抱きしめて…Ⅳ』
    後日談 『君のぬくもりに目覚めて・・・』